ハンドパワー


「お父さんとお母さんは、まだ温秘ちゃんとは会えないんだよ」


「そうなんだ…  ここはどこ?」


「ここは病院だよ

温秘ちゃんが目を覚ましたから、もう家に帰れるよ」


「そうなんだ」


そう、渡辺とか言う人に言われて私は二人で家に戻った。


家の中には

お父さんとお母さんはいなくて

知らない人がいた。


「誰?   この人」

「私が一緒に住んでって頼んだ人だよ」
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