ハンドパワー

そんなとき、一人の女性が必死で何かを探してるみたいだった。

「ママ!」

さりなちゃんが走っていた。

「どこに行ってたの?」

そしてそのお母さんが私に気づいたみたいだった。


「すいません〜
この子、何か迷惑かけましたか?」

「全然かけてません。
むしろこっちの方がこっちの方がかけました。

申し訳ございませんでした」


私は深々と頭を下げた。
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