太陽と月

月花side




ピピピピ…ピピピピ…


目覚まし時計の音で目が覚める。


午前7時30分。


「あーあ…」


机の上に置いてある小さな紙。


“南高校

 野村陽”


昨日の彼に書いてもらったもの。


昨夜、リュックのポケットから取り出してからずっと頭から離れない。


本当に何なんだろう、この気持ち。


今日からは図書館休みで会えないし…。


会えないどころか阿部家にはいとこが来るから外出もあまり出来ない。



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