水面に映る影は永遠へ続く


私も彼が生きていることに安心して、涙が出そうになった。



「心配かけたな、皆」



土方さんは小さく笑いながら近藤さんの顔を見渡す。



ふと土方さんの視線が私を捕らえた。



「土か――」



「お前、誰だ?」



遮るように重なった衝撃的な言葉。



驚愕で目が見開くのが分かった。



その後、医者にもう一度診てもらったら、一部だけ記憶を失ってしまったらしい。



その失われた一部が私の記憶だった…。






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