水面に映る影は永遠へ続く


「そろそろ薬の時間ですね。今、水を…」



「私が汲んで来るから、お美代さんは部屋にいて」



私は立ち上がろうとするお美代さんを制し、水を汲みに行く為に部屋を出た。




あれ以上、仲良くする二人を見たくなかったから…。



「私も馬鹿だな。あのまま、お美代さんに行ってもらえば良かったのに…」



あのままお美代さんが行っていれば、彼と二人きりになれた。





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