水面に映る影は永遠へ続く


「触れるだけじゃなくて、ちゃんとしろよ」



ちゃんとって…。



恥ずかしさで顔が赤くなるのが分かった。



それでも、私は彼の頬を両手で包み、顔を近付けた。



近付ける度に薄く開いたままのまっすぐな眼差しが絡み合う。



それに恥ずかしさを覚え、私は目を閉じる。



そして、自分の唇に彼のそれが重なる感覚を感じた。





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