水面に映る影は永遠へ続く


「この子を産むのを諦めるなんて、やだ。だって、私達の子供だよ?産まないなんて――」



「だったら、お前は俺と産まれた子供と会えなくなっても良いのかよ!?」



土方さんは文机を思い切り叩き、声を荒上げた。



その音と声に驚き、私は身を強張めた。



「お前と会えなくなるなんて俺は御免だ。お前と離れた時みたいなあんな想いはもうしたくねぇんだよ!」



悲痛な叫びと共に土方さんは部屋を出て行った。






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