水面に映る影は永遠へ続く
土方Side


妃絽が自らの体内時計を止めてから俺は妃絽の傍から離れられなくなった。



少しでも目を離したら、妃絽がいなくなってしまうと思ったからだ。



「妃絽」



俺は仕事の合間に妃絽の手を握り、名前を呼び続けた。



でも、目を覚ますことはなかった。



なあ、妃絽…。



早く目を覚まして、俺の名前を呼んでくれよ…。



土方さんって、その声で呼んでくれ…。






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