水面に映る影は永遠へ続く


微かに肩が震えていた。



多分、泣いてるんだと思う。



「目が覚めて良かった、妃絽…。妃絽…」



私は土方さんから少しだけ身体を離した。



「ねぇ、土方さん。私、この子、産みたいよ」



お腹を撫でながら、そう告げると彼は少し驚いたような顔をしていた。




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