水面に映る影は永遠へ続く


二人入るのがやっとな湯舟に身体を丸め、背中合わせに浸かる。



互いに手ぬぐいを巻いているとは言え、一糸纏わぬ姿。




私は顔が赤くなるのが分かった。



ふと背中にお湯とは違う温もりを感じた。



腰に回された腕に、肩と背中を擽る吐息と濡れた髪の感触…。



「ひ、土方さん!?」



背中合わせに入っていたはずの土方さんが、いつの間にか後ろから私に抱き着いていた。





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