水面に映る影は永遠へ続く


「嫌いって言うなら、好きって言わせるまでだ」



唇を撫でていた親指が顎に戻るとクイッと持ち上げられた。



そして、彼の綺麗な顔が近付いて来る。



私は咄嗟に指を組み、手の平を合わせる力でお湯を飛ばした。



飛んだお湯は土方さんの顔面に直撃する。



だって、恥ずかったんだもん。



一糸纏わぬ姿に近い状態でキスなんて…。






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