逃げた花嫁 21世紀編
『カチャ プシュ―』

「「お疲れ!」」


皿洗いが終わりビールを飲んでる平松兄弟。

「兄貴…。 華のやつ、 薄々気づいてないか?
久子が『若御台様』て呼んでも普通にしてるし…。」


「……………。」


「皿洗い ご苦労様でした」


ちゃ―ちゃんがテレビに夢中なうちに国君に聞かないとね。

「国君さぁ 久子さんてどこの国で生まれたの?」

「……?」

あれっ私の聞き方おかしかった?


「日本だけど」

「彼女が歴女なのは否定しないけどさぁ…何て言うか…ねぇ竹君さん。」


話しが上手く出来ないから竹君さんに助け船を借り。


「久子が歴女~?ハッハハハ…」


お腹を抱えて笑う国君にイラッとした。


「どう見ても歴女じゃない!言葉遣いや物の名前を昔風に言ったりしてさ!

国君あんたのことは『殿』だし私のことは『若御台』て呼んでるし!」
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