《俺様的》彼女の手なずけ方
あたしがペット!?
そのあと教室に戻ると、今までよそよそしかったクラスメートが、あたしに笑顔で挨拶をしてくる。



「篠原さん、ごきげんよう。また明日」



三好鳴海の効果って、すごい!!



あたしのバックについたよーなもんだもんね。



実は、ペット契約だけど…。









伯母さんの家に帰り、自分のために用意された部屋で、あたしはしばらくボーッとしていた。



実家のリビングぐらいの広さの、この部屋。



ベージュのシンプルなカーテンに、落ち着いたインテリア。



カーテンを開ければ、眼下に広がる都会の夜景。



マンションの窓は防音で、外の音がなにひとつ聞こえない。



おじさんは仕事で毎晩遅くに帰ってくるし、
 


おばちゃんはクラッシックのコンサートや、舞台の観劇、芸能人のディナーショーに連日出かけて行って、家にいない。



あたしも誘われたけど、そーいうのに興味ないし。



…つまんないなぁ。


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