《俺様的》彼女の手なずけ方
2度目のキス
タクシーの中で、ナルはずっと無言。




とりあえず走ってくれと言われた運転手さんも、完全に困っている。




話しかけても、窓の外をずっと見たまま…。




こんなことになって、後悔してるのかも。




だとしたら、ナルには戻ってもらった方がいいよね。




さっきは勢いであんな誓いをたてただけでしょ?




思い切って、話を切り出すことにした。




「ナルだけでも、戻って。あたしは大丈夫だから」




顔を覗きこむようにすると、手であしらわれた。




「俺の視界に入ってくるな」




なっ…。




いきなりケンカ売ってくるの!?




あたしのせいでこんな状況に追い込まれたとしても、そんな言い方ってないよね。




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