二人ぼっち

何時間寝たのだろうか。
昨日カーテンを閉めずに寝たせいで、窓から入る日の光が眩しい。
容赦の無い光が、目を刺激してくる。

 とても重たい体を起こし、携帯を開いて時間を見る。
黒い文字で映る時間を見て、思わず絶句した。

 時間は、15時30分。
完全に終業式を休んでしまった。そして寝すぎた…。


 ベッドから飛び出て、服を持って一階に向かう。
カラスの行水とも言えるようなスピードで、シャワーを浴び、着替える。
セミロングの髪の毛をしっかりと乾かし、適当にカバンを持つと、家を出た。

 昨日の電話の通り、今日は17時からバイトの面接がある。
乗り換えの時も走って、運よくホームに入ってきた電車に、乗り入った。な、何とか16時半に高ノ木駅に着いた…。



 (・・・はぁ。)
身体中の力が一気に抜け、思わず深いため息を吐[つ]いた。ピンと引っ張られたゴムが、いきなり手放され、元の長さに戻ったかのような、とんでもない脱力感に襲われた。

 フラフラと力無く歩き始め、喫茶チェリーの近くにあるファーストフード店に入った。
 ここはサンドイッチとハンバーガーのセットに分かれている。
私はサンドイッチ・紅茶・ケーキのセットにした。ここに来るのは頻繁で、何時もサンドイッチは卵とハムの種類にしている。

 トレーを持って、窓際のカウンター席に座る。冷たい紅茶の中には細かい大きさの氷がいっぱい入っている。今、汗だくの私には、気持ち良い冷たさだ。


 時計をチラチラ見ながら食にありつき、お腹を満たす。
食べ終わった頃には、16時55分になっていた。

 (よし…行くか!)
覚悟を決め立ち上がる。トレーを片付け、喫茶チェリーに向かって歩き出した。







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