好きなだけ


そっと
急に誰かが私の背中を
優しくなで始めた。


「大丈夫。
ゆっくり、呼吸して。

吸ってー、吐いてー。」

そう言いながら
ビニール袋を私にくれた。



…どうして、
私がここにいるって
分かったのだろうか。


そう思いながら
ゆっくり、好きな人の
言うペースで息をした。


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