夜空に花火
そのときの気持ちはただ、したいと思ったからで、彼女とか浮気とか私を見てほしいとかそんなこと何も考えなかった。


ユウダイは優しい。


このキスがあったからといって、私達の関係は変わらなかった。
ただ私は、ユウダイをどんどんすきになってしまった。


しばらくして何事もなかったようにユウダイが言った。

「そろそろ帰るかぁー!俺明日仕事やし!!」

「私も課題やらなきゃなー!」

「頑張れよ、女子高生♪」


ユウダイがバイクにまたがり、私が後ろでユウダイに掴まった。
バイクが走り出して見慣れた景色へと戻った。
ユウダイの温もりを感じながら大切に時を刻んだ。

「じゃあまた連絡しろな!」

「暇だから連絡する(笑)」

ユウダイはバイクでかっこよく去っていった。
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