あの夏の永遠~二度と会えない君へ~
つかの間の再会

卒業を待っていた……

ある日電話がなった。

「もしもし……。江梨ちゃん?」

『ヒロちゃん!?ヒロちゃん!?今どこにいるの?』

江梨は号泣した。

ヒロも泣きじゃくりながら、

「ごめんね……ごめんね、連絡もできなくて。

卒業を待ってたんだ。

学生のままで、就職もできないうちは親を説得できないと思ったから。

卒業したよ。

約束通り君達を迎えに行くから待っててね」

『会えないの?』

「今電車の待ち時間だけど少しなら会えるよ。
研修に行くんだ」



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