紅ずきんちゃん





「それは、……お前を食べるためさ!」


狼はそう言うと、紅ずきんに襲いかかりました

紅ずきんは裸のままベットから戸棚の方へ走り、包丁を取り出しました


「ふふっ。紅ずきん。お前に俺が刺せるのか?」

「……」

紅ずきんは震えていました
みんなから優しいと言われる紅ずきんが、生きている動物や人を刺したことなどありません

だけど今の紅ずきんは少し様子がおかしいのです
紅ずきんは狼に怯えているのではありませんでした


「止めて…。止めて……」


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