たとえ居なくても

また、
朝が来る。



僕が生きる
此の世界は、
何処か息苦しい。



「おはようございます。」



嗚呼、
また始まる。



「………菜憂様。
今日のご予定ですが、……」



「菜憂様。」



僕の
呼ばれ方。



別に
特別何か力を持っている訳では無い。



ただ、
僕を拾ってくれた人が
偉い人だっただけ。
< 2 / 11 >

この作品をシェア

pagetop