アタシは見てしまった。
中庭の人目につかない所まで来ると
いきなりあたしの胸ぐらを掴んだ。
「まだ別れる気無いの? 」
「さっさと別れてよねー。」
次々にそんな言葉が飛び交う中
あたしは口を開いた。
「別れる気全くないから。
今日も殴りたいなら殴れば?」
「な、何よ!奈々ちゃんの中身って
すごく性格悪いんだね!」
「あんた達と同じくらいにね。」
あたしがにっこり笑うと
腹が立ったのか手を振りかざした。
ーーーーーバチン。
頬の中にまた鉄の味が広がった。
痛いけど今日は殴って来るのを
わざと待っていた。