最愛


電車に揺られながら俺は考えていた。

ゆりが、妊娠?

そんなはずはない。

大体誰とそんな?

ゆりに彼氏がいたことはない。

俺がそばで―――――――――。

・・・・・・そもそも、俺が勝手にそう思っていただけだ。

ゆりのそばでゆりを守らなくちゃいけないって。

ゆりは俺なんて必要なかったのかもしれない。

本当はちゃんと守ってくれるヤツが他に――――――。

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