【完】素直になれよ。
「......どうした?」
ほんのり赤い顔を覗き込むと、
フイッと反対側に顔をそむけた。
「なんでもない...。」
「なんでもなくねーだろ」
「......うる、さいなぁ...」
鼻をすする音と、震えた声。
......っ...。
...我慢も限界。
俺から背いた久留米の身体を、
肩を掴んで無理矢理反転させて
そのままぐいっと引きよせた。
「...え?」
俺の腕の中でまぬけな声を出す久留米。
その瞬間、
パサッ...と地面に久留米が握っていた紙が落ちる音がした。