留守がちな心

 壊れていく過程をみていた

 少年は川の中


 染まった青は空のもの

 それとも水のもの

 判らないけどと呟くと

 判らなくていいんだって少年は言った

 
 諦めることを悲しまないで

 それだって微かでも少しばかりの勇気なんだ

 彼は笑う

 私は笑えなかったけど

 それでも 手を振った

 彼に小さく 手を振った



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