Loveless
凌は私を起こして、ティッシュで血を拭いてくれた。


そして私をぎゅっと抱きしめた。


「こんなレイプみたいなことするなんてオレ最低だ……。聖良さんはこんなオレにずっと優しくしてくれてたのに。
もう二度と会わないから……。幸せになって……」


そしてスーツに着替えるとまるで逃げるように出て行った。


私は何が起こったのか分からなくて放心状態だった。


何故か涙が出てきた。


凌が何度も貫いた所がジンジンして、凌がここにいたことを思った。
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