Loveless
部屋に戻ると、凌がすやすやと寝息を立てて眠っていた。


長い睫毛をして、鼻梁が通っていて綺麗な顔をしている。


なるほど、これならホストになってもおかしくない。


私は音を立てないように静かに隣のベッドに入った。


ふぅっとため息をつく。


それにしても今日はとんでもない拾い物をしたもんだ。


人だから拾い人か。




私は生まれてすぐに捨てられたから本当の親の顔は知らない。


高校生だったので経済的に育てられないということだった。
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