Loveless
甘えてもいいよ
凌が出て行ったあの日、私は本間さんの事をもっと早く言うべきだったと後悔した。


そうしたらこんなことにはならなかったのにー。


体の痛みだけじゃなく心が痛くて涙が止まらなかった。


「やだやだ、やっと安心出来る人に会えたのに……。聖良さんならそばにいてくれるって思ってたのに……」


凌はずっと一人ぼっちだったんだ。


父親がいても、愛育園にいても、ホストになっても、どこかで孤独を感じていたんだと思う。


私と一緒に暮らして楽しそうだった凌。


胸の谷間に顔を埋めて幸せそうに眠っていた凌。
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