Loveless
私は凌のことが気になりつつも、株主総会の準備でそれどころではなかった。


株主総会は総務部にとって最も忙しい時期だ。


株主へ招集通知を発送したり、質問の回答シートを作成したり、過去三期分の資料を集めたりとやることは山のようにあった。


休日出勤は無かったものの、毎日遅くまで残業だった。


本間さんはそんな私を心配してくれてよくメールをくれた。


しかも疲れているだろうからと、会うのも極力控えてくれていた。


そういう気遣いが嬉しかった。


末日の株主総会まで忙しいのが続き、怒涛の6月が過ぎていった。
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