余命1年の姫















「うん。そうだよ?」









「う…そだよね?」









「本当だよ現実逃避ダーメ」










「ヒック…ヒック…ヒック…」





あらま泣いちゃった。










「佑兄じゃまどっか行って。」





ガラ





「ねぇ未来ちゃん。大丈夫だよ?」





あたしは優しい声で言った。





「死なない?」










「………………」





1年…でも言わなきゃ。





「何か言ってよ」










「1年…約1年で死んじゃうんだ…。
ごめんね?」















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