ありがとう。言えるかな
第2章  夏休み
半年くらい経つが相変わらずゴー君は元気に庭を走り廻っている。

『おーいゴー君!』

もう俺は一人でゴー君と遊べるようになっていた。

呼ぶとしっぽを振って俺の処に走ってくる。

『ゴー君はえらいね、ちゃんと僕のとこにきてくれるー』

一緒に庭に寝転んでゴー君は俺の顔をペロペロ舐めながらじゃれあって遊んでいる

『ただいまー』

兄と姉が帰ってきた兄は小学生三年生で姉は一年生だ

そして俺は来年から幼稚園に通う歳になる。

兄と姉は帰ってくると毎回ゴー君とじゃれあい遊んでる

『おすわりー』

『まだできないだろ』

『ゴー君おすわりー』

兄と姉が話している

『おしりを軽く下に押してあげて言ってみな』

台所にいた母さんが兄と姉の会話を聞いたのか廊下まで来て二人に教えたのだ。

さっそく二人は母さんの言うとおり

『ゴー君おすわり』

今度は手を添えてやってみた

俺はその光景を座って両足を抱えゴー君の顔を覗いている

『おすわりしないよ』

姉がちょっと残念そうに母さんに訴えた

『一回じゃだめよ何回もやって覚えさせるのよ』

『ゴー君おすわり』

何回も繰り返しやっていた
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