ありがとう。言えるかな
第七章  さよなら
そして日々が過ぎあっという間に寒い冬になった

肌寒くなり父さんの事も余計に気になるようになっていった。

俺は今だになぜまだ入院してるのかなんか全然わかっていなかった

兄と姉もわかっていなかったが、兄だけは何か変だ何か重い病気で治らないんじゃないかと一人疑っていたみたいだ

母さんはまったく言わないし、でもお見舞いにいけば会えるしいつか帰ってくると思っていたから、俺ら兄弟は今となっては得に気にしていなかった、

父さんが入院している理由なんか…

サッカーだって毎日頑張っていれば夢は叶うと信じていたし、父さんがいつか見る俺の試合も

『隆うまくなったな』

そう言わせたいが一心でがむしゃらに走っていた

汗が冷めて涙が溢れる日々が来るとは知らないで

やっぱり冬の大会には父さんは間に合わなかった。

俺達は決して強いチームではなく弱小と言えるチームだ

もちろん結果は

『今日も惨敗だったよ』

『まぁいいじゃない、好きなサッカーが出来るだけで』

『わかってるよ母さん、サッカーが出来る喜びは知ってるから』

『あー来年から俺も小学校5年生かー』

『そうねー早いわねーよりサッカー頑張ないとね』
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