ありがとう。言えるかな
第八章  部活
父さんがいなくなって早5年が経った

俺は高校生になったのだ、高校はサッカーが強い学校を探していた。

もちろんずっとサッカーを続けてきた、少年団は小学校と共に卒業し、中学校ではサッカー部に入り毎日練習をしていた

結局高校は県内では結構強いとこに入学した

『あなたサッカー部入るんでしょ?』

母さんが入学してしばらく経ってから聞いてきた。

『うん入るよ』

そして俺の高校生活三年間が始まった。と言っても全部部活の話で終わるくらい朝から晩までサッカー漬けの日々を送っていた。

いざ入部するとやはり一年生は雑用などボール拾いだ、練習といったら体力造りで走り込みばっかだ

ずっとサッカーが好きだったけど、高校に入ってからそんな毎日に嫌気がさしてきていた。

さぼったりして友達と遊んだり煙草を吸い出したり、あの頃のようにサッカーが大好きな俺はそこにはいなかった。

別にサッカーが嫌いになった訳じゃあない、ただ言い訳になるがサッカー部なのにボールを蹴れないもどかしさが嫌だった

そうして一年が過ぎ二年生になると、今までとは違い普通にボールを使った練習をやるようになり俺は少しやる気がでていた。

だけどやっぱり真剣さがなかった
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