フェイク
2人分のコーヒーが揃ってから、私は本題を切り出した。



翼さんの事だから、私が今日、何の目的で呼び出したのか

或いはもう、察しがついているかもしれない。



私はバッグの中から、銀色のリボンシールが付いた小さな紙袋を取り出し、テーブルに置いた。



「色々、考えたんですけど……


やっぱり受け取れません。

プレゼントも、翼さんのお気持ちも」
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