フェイク
「もらうならやっぱり、そういう……60年代、的なものがいいですか?」


「え?」


「プレゼント。誕生日の」



翼さんは柔和な面持ちで、私の顔をじっと見つめた。



「そんな……!

気を遣わないでください」


照れと恐縮のあまり、私は大袈裟に両手を振った。



「いえ、別に気を遣ってるわけじゃないんです。


で、そういう服とかって、いつもどこで買ってるんですか?」
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