最高の偽装lovers
浩輔の説明が終わり、

気が抜けた。

…この勝負、

どうやらおれの負けのようだ。

「…分かってしまいましたか」

・・・

「・・ええ。

自分の力ではありません。

穂波のお母さまのおかげでして」

浩輔はそう言って笑った。

・・・

そうか、

穂波の母は、弁護士だったな?

・・・

「一ついいですか、高木さん」

「なんですか?」

今まで黙ってみていた穂波が、

ここで声を発した。


「これからはもう、

浩輔に迷惑をかけないでください。

私はどんなことがあっても、

高木さんを好きになる事はない。

もし、また何かしてきたら・・・

私もいずれは社長になる身です。

貴方の会社を潰しにかかるかもしれませんので、

そのつもりで・・・」
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