最高の偽装lovers
「お父さん…

このお話はなかったことにしてください」

・・・

父を見つめた。

・・・

父の表情は硬い。

私の気持ちも、

少しは考えてくれてたと思う。

・・・

お父さん。

こんな結婚、私は出来ないよ。


・・・

「この話は、

なかったことにはできませんよ」


「・・・え?」

・・・

私たちの後ろから、

そんな声が聞こえてきた。

振り返った私の目に飛び込んできたのは、


「・・・凌也君」

・・・そう、

高木凌也、その人だった。
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