最高の偽装lovers
なぜ、私にその事を隠していたのか?

・・・

それは、

周りの目を背けさせるため。

大きな財閥の御曹司ともなると、

色眼鏡で見られる。

・・・

レストランを経営するにも、

財閥と言うことで、

料理の味さえ気にせず、

客も集まるだろう。

それでは、何の利益も生まれない。

それが浩輔の考え。

・・・

財閥の力がなくても、

料理の腕一本でやってきた浩輔に、

拍手を上げたいくらい。

・・・

そう思うと、

やっぱり、浩輔を愛した私は、

心からよかったと思える。

・・・

財閥の御曹司だと聞かされても、

私はその辺にまったく興味はない。

私が興味はあるのは、

浩輔と言う人間だけ。

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