最高の偽装lovers
「電話中に申し訳ありません。

しかしオーナーが怒るのが、

あまりに珍しかったので・・・」

オレは電話の内容を、

そのシェフに教えた。

・・・

すると、

笑顔になったシェフは、

「もうお客様もまばらです。

私と後2人シェフはいますから、

行ってきてください・・・

仕事中に電話をしてくるくらいなんですから、

何か急ぎの用かもしれませんし」


「・・・すまない。

じゃあ後は頼む…

帰ってきてから明日の下ごしらえは

オレがやるから」


「それもお任せください。

お母様とごゆっくり」


「・・・ああ」

・・・

母に、行けることを告げたオレは、

電話を切った。

・・・

切る間際・・・

もう一つ課題を残して・・・
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