最高の偽装lovers
「・・・これは?」

名刺を見ても、

アパレル会社なんて縁がないし、

高木 凌也と言う男性も、

私は知らない・・・

なぜ、これを私に?

・・・

「さっき、お前が追いかけてきた

客の名刺だ」


「・・・え?」

驚きの眼差しで、

浩輔を見つめた。



「連絡先も書いてある・・・

好きな男と向かい合って来い」



「・・・」


「契約を続行するかは、

お前次第だ・・・

そいつの所に行くなら、

契約は解消だ」


「・・・オーナー」


「何やってる?早く連絡しろ」

なかなか動きだそうとしない私を、

浩輔は背中を押して、急かした。
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