最高の偽装lovers
そう言って微笑めば、

少し安心したのか、

レストランをチラ見して、

「お願いします」

そう言った・・・

・・・

穂波の家も覚えてる。

・・・

オレの実家と穂波の実家は、

とても近いところにあった。

・・・

穂波の家の前を通ると、

必ずと言っていいほど、

笑顔の穂波に遭遇した。

・・・

数年前、

穂波にキスをしたのは、

こうやって泣いてる時だった。

・・・

まだ幼い穂波に、

大人のキスをするなんて、

オレもどうかしてたのかもしれない。

それでも衝動を抑える事が出来なかった。
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