まほろば【現代編】
飛龍君をチラ見すると、さっきの自分の対応に照れているのかそっぽを向いてしまっている。

何だかそんな飛龍君がかわいい。

「ねえ、中臣君。あの子達って、妹さんたち?」

「まあね」

ぶっきらぼうにそう答えると再びスタスタ歩き出してしまう飛龍君。

またまた慌てて追いつくとその横をキープ。

チラチラ見つめる私がうざいのか、頭をかきながら飛龍君が説明を始める。

「……付き合って欲しいところっていうのは、俺の家。もうちょっとだから、詳しい説明はそこで」

それだけ言うと、顔を背けるように横を向いてしまって表情は伺えない。

飛龍君でも照れることあるんだ~などと思いつつ、辺りを見回してビックリ。
< 20 / 702 >

この作品をシェア

pagetop