まほろば【現代編】
その言の葉に身を委ねていると、来るときとは違った包まれるような安堵感の中、来るときと同じような光に包まれた。

今度は特にひどい眩暈に襲われることなく、両足で大地を踏みしめることが出来た。

光が引いて目を開けてみるとそこは山の麓の駐車場だった。

やはりトヨの力は尋常ではない。あの短時間で的確に場所を特定して送り届けるなんて、並大抵のことではないはずだ。

とにかく、向こうでやるべきことはもうないはずだ。

だったら、とっとと結界を張りなおしてこの世界の均衡を戻さなくてはいけない。

まだそのために、下準備は必要だが、必要なものは全て揃ったはずだ。

これでひとまず夏休み中には目処がつきそうで一安心だな。

帰りの車の中では、ハルカもホムラも疲れたのか眠ってしまっている。

その様子を見ていたらこちらにも眠気が移ったのか欠伸が出る。

気づけば俺も眠りに落ちていた。
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