まほろば【現代編】
どうやら、今のところはとりあえず帰れってことみたい。

全くわからないことだらけだけど、今の飛龍君には何を言っても答えてくれそうもないのでここは大人しく従うしかなさそう。

帰りは飛龍君が家まで送ってくれた。

確かに、飛龍君の家から一人で帰れって言われたら、絶対に迷子になっていたとは思うけど、こんな重苦しい空気の中帰るなら一人で帰ったほうがましだったかも。

ただ、家の前で別れるとき一瞬とても優しい表情をしてくれたことだけが救いだった。

そして、その夜から私の妖怪退治生活が始まった……。
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