まほろば【現代編】
「何!?」

「ほれ、見たとおり」

そう言いながら、スサノオは更にハルカを抱きすくめるとニヤリと笑った。

「もう儀式は済んでしまったのだからな」

「なっ!」

遅かったのか!?

だが、ハルカに視線を向ければ困惑しているような顔でスサノオを見ているのが目に入った。

「小僧!お前にはこの娘はもったいない。オレが思う存分可愛がってやるから、痛い目見たくなければそのまま帰るんだな」

そう言いながら、スサノオはハルカの首筋に唇を這わせると、俺の反応を楽しむようにこちらを見た。

完全に相手の術中に嵌っているとどこか冷静な自分がいて、そう理解しているのに、体は全く逆の反応をする。

「スサノオォ!」

助走をつけて飛び上がると、二人がいる舞台のうえに飛び乗っていた。
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