太陽と光





―――月曜日






いつものように登校。

月日は流れ流れ…もう6月だ




今日の天気は雨







「おっす!やべーよ、なんで急に雨!?」




少し頭を濡らしながら、裕大が来た。







「…あれ?ひーちゃんは?」






いつもなら、とっくにもう来てる時間なのに…



「光なら、寝坊したってよ!!バカだよな~あいつ」



「もぉ、光ちゃんったら~っ」






―――どうしてひーちゃんが寝坊したことを、裕大が知っているんだ?



朝からメールとか電話してたのか?



裕大から?

それともひーちゃんから?









……俺、マジで変だ。

こんなの嫉妬している




ましてや俺の親友に…


最低だ










「―――っと!セーフ!!」


「光ちゃん 濡れてない…?傘は?」





「あー、車で来たの。それで校門から玄関まで走ったら、少し濡れただけ」







おお…ひーちゃんはキャラがぶれない、スーパードライだな




「光っ お前大丈夫か?」






「うん。まぁ…平気」





でも、午後からもずっと雨降るんじゃ…







―――!

これはチャンスだ。






「光、午後からも雨降るぞ?帰り俺の…」
「ひーちゃん!今日一緒に帰ろうっ
どうせひーちゃん、傘ないんでしょ?」





裕大…ごめん。

裕大の言葉を遮ってしまった。






でも、それくらい ひーちゃんといたいんだ…







ずっと一緒にいたいのに…
もうあと少しで、それもできなくなるんだ







だから…許してくれ








< 73 / 75 >

この作品をシェア

pagetop