太陽と光



4月の半ば頃なのに、まだ肌寒い。






でも、その分 日が当たって暖かい。









「疲れた…」







そう呟くと、




「俺も~っ」







もう驚かない。
ってか、声まで覚えてしまった。





「なんなの…?」







「大丈夫。もぅ何も聞かない」




そう言って私の隣に座ってきた。







…気持ち悪い。


太陽とか、何とかとか、うんざり。






その時間は、何も会話をしないまま、ゆっくりと…流れた。








――――――――。








しばらくすると、風間が立ち上がって
手を差しのべてきた。









「行こ!楽しい所に連れてってあげる!」



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