私の婚約者は特殊捜査官
「これは、秀のせいじゃない。

この筆跡も、T・Iと言うイニシャルも、

私には覚えがある」


「・・・え?」



「今回の事は、

過去の私の事件がらみだと思うよ。

だから、秀のせいじゃない。

しかし・・・

君の手を借りなければならない。

琴美を救ってくれるか?」



「・・・もちろんです」


オレの言葉に、

力なく笑った署長は、

「式がまた延びたな・・・

時間がかかっても、必ず、

お前たちの式を挙げさせるからな」




「・・・はい」
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