私の婚約者は特殊捜査官
「ダメですよ・・・

ここで体を壊したら、何もなりません。

しっかり食べて、

しっかり睡眠をとってください。

ここから解放されるまで」



「もし、ここから出られなかったら?」



「…大丈夫。

私の命に代えても、

貴女をここから出して見せますから」



「・・・どうして、そこまで?」



「何の罪もないからです・・・

琴美さんは何も悪くない・・・

私のご主人様がしでかした過ちは、

この私がお止しなくては・・・」



「どうしてそこまで、

相馬を好きになれるの?」


「隆弘様は、優しい方だから。

天涯孤独の私を、お傍に置いてくれた。

私は一生をかけて、隆弘様に

お仕えすると決めてました・・・

それなのに、こんな・・・」

理子の顔が歪む。
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