私の婚約者は特殊捜査官
私は振り返り、ドアを開けた。

・・・

目の前には、

黒づくめの男が二人・・・

立っていた。

・・・

「・・・あの、

私に何か用ですか?」



「貴女、相原琴美さんですね?」


「・・・ええ」


「相馬隆弘(そうまたかひろ)様の

命を受け、貴女をお迎えに参りました」


「・・・え?」


・・・

それは一瞬の出来事だった。

・・・

私のお腹を一発殴った黒づくめの男は、

ヒョイッと私を抱き上げ、

どこかへ連れ去ってしまった・・・

・・・

意識が薄れるなか、

私は何度も秀の名前を呼んだ・・・
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