私の婚約者は特殊捜査官
「すみません」

そう言って相手を見ると、

相手の顔は、真っ青だった。

・・・

「・・・大河内・・秀」


男に自分の名を呼ばれ、

コイツは誰だと頭を整理しようとした時、


「おい!早くしろ」

奥の非常口から、

花嫁を抱きかかえる男の声がした。

・・・

「琴美?」

「・・ッチ」

何か起きたのは明白。

オレは慌ててぶつかった男を

取り押さえようとしたが、

男のあまりに素早い動きに、

捕まえることができなかった。


・・・

「琴美!」

オレの言葉に、

琴美の手が一瞬動いたが、

男たちは、オレに振り返ることもせずに、

去っていった・・・
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